今回はハッピーシュガーライフのあらすじ・ネタバレをご紹介します。まだハッピーシュガーライフを見られていない方はネタバレを含みますのでご注意ください。
ハッピーシュガーライフ概要
『ハッピーシュガーライフ』は、鍵空とみやきによる日本の漫画作品。『月刊ガンガンJOKER』にて、2015年6月号から連載中。ウィキペディア
- ジャンル: サイコホラー
- 雑誌: 月刊ガンガンJOKER
- 出版社: エン・プレス、 スクウェア・エニックス
ハッピーシュガーライフのあらすじ・ネタバレ
牧巣原高校に通う女子高生・松坂さとうは幼い頃に両親を亡くしたことが原因で『愛』という感情を理解することなく日々の日常を過ごしていた。そんな彼女はどうにかして『愛とはなにか』を理解するために数多くの男性と関係を持つ。しかしどんな男性であろうと彼女の『愛とはなにか』という探究心を満たすことはできなかった。
普段は学業とアルバイトに勤しみ、その傍らで『愛とはなにか』を理解するために多くの男性と関係を持つ日々にさとうは嫌気が指していた。
そんなある日、さとうは幼い迷い子の神戸しおと出会う。その後、さとうはしおを家に招き入れることにする。自分を家に招き入れてくれたさとうに対し、しおは「さとちゃん」と呼び、実の母のように慕う。同時にさとうは自分を母のように慕ってくれるしおに対し、今までに無かった甘く華やかな気持ちを持つようになる。その気持ちに対してさとうは「これが愛なんだ」と理解する。同時に「この愛があることが幸せなんだ」と思うようになる。
今まで感じることができなかった『愛』を初めて感じたさとう。さとうと一緒に暮らす前の記憶が一切なく、自分を愛でてくれるさとうから『愛』を感じるしお。ここから2人の甘く幸せな『ハッピーシュガーライフ』が始まり、さとうはこの『ハッピーシュガーライフ』を誰にも壊させないことを決意する。しかし、2人の『ハッピーシュガーライフ』にはいくつもの障害があった。
街ではしおを探しているというポスターがたくさん貼られているため、さとうはしおに「自分の家から出てはいけない」と命令する。
その他にも牧巣原高校の教師でたくさんの人望があり妻子もいるが、その反面たくさんの女性から愛されたいという性分を持つ北梅川大地がさとうに目をつける。しかし、しお以外に『愛』を向けられないさとうは北梅川を愛することができなかった。『さとうは自分を愛してくれない』という事実に北梅川はさとうに対して今まで以上に興味を持つようになる。しかし、さとうに『マゾヒストの変態』ということを諭され、学校や妻子に『マゾヒストの変態』という事実を公表しないことを条件にさとうは北梅川にある命令をする。それは死体が入った袋を処分することだった。北梅川は袋の中身は連絡が取れないさとうの保護者にあたる女性、さとうの叔母であると考えた。それ後さとうを付け回すストーカーになる。
さとうが築いている『ハッピーシュガーライフ』の障壁はまだある。行方がわからないしおを探している神戸あさひという少年。街にしおのポスターを貼ったり道ゆく人にしおの目撃情報の聞き込みをして、しおの行方を追っている。
自分の妹であり他人を信用できない自分とは違い、他人を心の底から信用できるしおのことを『穢れのない月』と称している。そんなしおの捜索中、さとうの数少ない親友である飛騨しょうこに出会う。
しょうこは『自分だけの王子様』だけを見つけるためにさとうと同様に多くの男性と関係を持っていた。だがどんな男もしょうこに『自分だけの王子様』と見えることはなかった。しかし直向きにしおを探し続けているあさひに対して『自分だけの王子様』があさひではないかと思うようになる。行き倒れになっても、傷だらけになっても、しおを探すあさひに協力したい気持ちが出る。またあさひもしょうこに心を開くようになる。そして2人はしおを捜索する関係を築くことになるが、こうしてさとうの『ハッピーシュガーライフ』の障害となる…。
またさとうのバイト先である「プリンセスインペリアル」で働いていた光星太陽もさとうの『ハッピーシュガーライフ』に大きく関係する。太陽はさとうに好意を持ち、告白するが失敗に終わる。その後「プリンセスインペリアル」の女性店長に告白が失敗したことを知られる。美形顔の太陽を慰めるために女性店長は太陽と肉体関係を持つ。しかし、女性店長の愛は歪んでおり『太陽を独り占めし、監禁すること』だった。監禁されていたが、さとうの助けで解放される。しかし、監禁がきっかけで女性に恐怖心を持つ。その後、しおの捜索のポスターを見てしまう。しおと直接的な面識は無いが、『自分をピュアにしてくれた天使』という幻想を持つ。その幻想は日に日に強くなっていき、しおの捜索ポスターの匂いを嗅いだり、部屋中にしおの捜索ポスターを貼ったり、床に落ちているしおの捜索ポスターを踏まれると絶叫し、踏まれたポスターを拾い上げる等の奇行に走る。そんな中、しおと会えるチャンスをさとうから貰うが…。
またさとうには心を汚す存在がいた。それは北梅川によって死んだと思われていたさとうの叔母だ。基本的に人当たりが良く、明るく大らかな言動を取っている。それとは反面に、時折不気味な笑みを見せたり他人の逆鱗に触れるような言動を取る。彼女の愛は『どんなひどい暴力も喜んで受け止めることが愛』という考えを持っているため、彼女の体には多くの包帯や絆創膏が付いている。さとうは幼いころに両親を亡くしているため、この叔母によって育てられた。
ただ幼い頃から叔母の異常な愛に育てられたことにより、さとうは叔母に対して激しい嫌悪感を抱いている。
そんな中、しおにも変化が出てくる。自分のために何でも頑張ってくれるさとうは頑張り続けた結果、いつか心が壊れると考えるようになる。また、さとうと生活する以前の記憶が徐々にフラッシュバックする。その他にもさとうの姿と自分の本当の母を重ね合わせるようになったりする。しかし、「さとうと母のどちらに愛を感じるか」としおは自問した結果、「さとうの方が自分を愛してくれている」という結論を出す。そして、しおは『ハッピーシュガーライフを守るため、自分がさとうを守る』ということを決意する。
同時にさとうとしおは『絶対の愛』を誓う。
さとうは『しお』と『ハッピーシュガーライフ』を守る、しおは『さとう』と『ハッピーシュガーライフ』を守り、北梅川は『自分の世間体』と『自分の裏の姿をバレないこと』を守り、あさひは『自分の穢れない月を探すため』、しょうこは『自分の王子様』を見つけるために、太陽は『自分をピュアにしてくれた天使』と会うために、さとうの叔母は『さとうの愛を見守りながら、どんなことも受け止めることが愛』を主張する。
様々な『愛の形』と『それぞれの立場』が交錯する中、さとうとしおは2人だけの『ハッピーシュガーライフ』を守り抜くことができるのか!?