今回は「GANTZ(ガンツ)」あらすじ・ネタバレ・名シーン・評価をご紹介。GANTZ(ガンツ)のネタバレを含んでおりますので、まだ観られていない方はご注意ください。
GANTZ(ガンツ)とは
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『GANTZ』は、奥浩哉による日本の漫画作品。漫画雑誌『週刊ヤングジャンプ』において2000年7月13日発売の31号から連載を開始し、2006年から隔週で連載、2013年6月20日発売の29号で完結した。ウィキペディア
予測不能の展開とCGと手描きを融合させた先鋭的な作画スタイルで描かれる、極限SFスペクタクルアクション漫画。
ガンツのアニメ化や実写化は?
アニメ化
- 第1期『GANTZ 〜the first stage〜』は、2004年4月10日から6月22日に全11話で放送
- 第2期『GANTZ 〜the 2nd stage〜』は、同年8月26日から同年11月に全13話で放送(年齢制限あり)
- 劇場版の『GANTZ:O』も2016年10月14日に公開
実写化
▼キャスト▼
- 玄野計 – 二宮和也
- 加藤勝 – 松山ケンイチ
- 菊地誠一 – 加藤晴彦
- 西丈一郎 – 本郷奏多
- 岸本恵 – 夏菜
- 鈴木良一 – 田口トモロヲ
- 重田正光 – 山田孝之
- 黒服・壹 – 綾野剛
ガンツについて
出典:PR TIMES
ガンツは東京のみならず世界各地にも存在し、日本だけでも東京、大阪、神奈川、群馬、茨城、静岡、広島、京都、北海道などに配備。
GANTZ(ガンツ)あらすじ(ネタバレ含む)
①死んだ後 異次元空間に飛ばされる
事故始まりは駅のホームグラビア雑誌を見ながら電車を待つ横に加藤登場。しかし加藤は玄野だとは気付かないでいますが、玄野のみ加藤と気づく。
そんな中、線路にホームレスが落ち、加藤が助けに出る。一人では難しいと考え、そこで気づいた玄野に援助を依頼。しかし、電車がそこに来てしまい、2人とも死にます。しかし、気づいてみたら、加藤は電車に轢かれた後、とある部屋にいることが発覚します。
補足すると、人間の魂が戦ってるということではなく、あくまでキャラたちはもう一度生き返ってる(生き返らされてる)という設定。このガンツ曰く「てめえ達の命は無くなりました。新しい命をどう使おうと私の勝手です」とのこと。
②ガンツミッションを遂行して点数を稼いでいく
ガンツの部屋では、全員分のガンツスーツと武器が支給され、ターゲットの星人を殺害するようにと指示があります。このターゲットの星人を倒す事で、その倒す過程が評価されて、ガンツから評価(ポイント)をもらえます。ちなみに、ポイントを100ポイント貯めると下記のような特典が受けられます。
・GANTZから解放される
・強力な武器をもらう
・死んだ人間を1人だけ生き返らせる
しかし、中々1回では、100ポイントを取る事が難しく、累算して挑む方がほとんど。たくさんの星人と目的もわからないまま戦いを強いられ、玄野、加藤らはミッションを通して色々な人々と出会い、死に別れます。
たくさんの星人の中で有名所を挙げるとするならば、「ぬらりひょん」「鬼星人」「ちび星人」「ねぎ星人」「田中星人」「千住観音」などでしょうか。どれも強いです。

下の動画は途中で出てくる「田中星人」
③ガンツの目的(カタストロフィ(最終戦争))を知る
戦いにも慣れてきたある日、ガンツの秘密を教えられます。ある惑星系が消滅の危機にあり、その移住先に地球が選ばれ、三十年以上前から少しずつ移住が始まっていた。その地球への移住する星人達から、地球を守るために、宇宙人が軍事技術の信号を送った、と。それがガンツの正体。
さらには、ガンツにはカウントダウンタイマーが付いており、それが0になったときにカタストロフィ(最終戦争)が起こり、世界のバランスが崩れ去るとも。カタストロフィとは巨人の襲来を意味します。
④最終決戦へ突入
遂にタイマーが0になり、空からはたくさんの巨大ロボットが世界各地に降り注ぎ街を破壊し始めます。同時に巨大な宇宙船も現れ、玄野らが生活している東京やアメリカなどに着陸。宇宙船や巨大ロボットの操縦者は身長が十数メートルある巨人。わけもわからないまま、巨人に蹂躙される人類。遊びで踏み殺される人もいれば、生きたまま背中を割かれ食べられる人もいました。
そんな中、ガンツのメンバー達が立ち上がり巨人に反旗を翻します。宇宙船の弱点を見つけたアメリカチームの活躍により形成は逆転。
東京メンバーは、広島チームの計らいで最終決戦をしているという敵の母船に転送されます。
⑤軍神と対峙する玄野
真実を知った世界各国のメンバー達。その後、全員が母船から地球へ帰還しようと、唯一動いているアメリカチームのガンツの前へ転送待ちの行列を作っています。その横では、アメリカチームが捕虜にした巨人とタイマンで白兵戦をし、次々に巨人を殺していきます。しかし、巨人の残党の中に軍神と呼ばれていた者がおり、圧倒的な強さでアメリカチームは壊滅。軍神は、カタストロフィ初期に玄野に殺された弟の仇を取るため玄野を母船に転送するよう要求。要求に応えない場合は母船を爆発させ地球に墜落、すなわり地球の滅亡を意味します。玄野は彼女に絶対に戻ってくると告げ、母船に転送され、軍神と闘います。
⑥GANTZ最終回
最期は巨人との闘いです。巨人はほとんどの登場人物を情け容赦なくたたき斬ります。たくさんの体がぶち斬れます。生き残った玄野は顔面から巨人めがけて、飛び込んでいき巨人の頭に当たり、勝利します。世界の各地では玄野の勝利を喜ぶ歓声があがります。「玄野計が!!玄野計が 異星人の英雄に勝利しました」「奇跡が起こり人類が圧倒的戦力の侵略者を撃退しました!!」
たおれた巨人の背後にもうひとりの巨人が玄野は巨人をさとします。「自爆はやめてくれ!!これ以上こちらも攻撃しない」「お願いだ もう戦争はしたくない どこか無人の惑星を見つけて 移動してくれ」しかし、巨人は自らの首を切り落とし自殺してしまいます。これは自爆を意味し、巨大宇宙船は粉々になって地球に降り注ぎます。脱出する玄野と加藤ですが、二人は地球の海に落ちたようで、波間を漂っています。浜にうちあげられ、都合よく、たえちゃんが出迎えるラストシーン。
GANTZの主要登場人物
玄野計(主人公)
この物語の主人公。身長は低く、勉強やスポーツに関心がない。最初は誰も信用していなかったが、ガンツのミッションを通して仲間の大切さを知り、仲間に支えられ少しずつリーダーに成長。
罰ゲームがきっかけで小島多恵と付き合い始め彼女は玄野にとって最も大切な存在になった。一回ガンツのミッションからの解放を選んだが吸血鬼の襲撃によりニ度目の死を迎える。大阪編で100点を獲得した加藤に再生された。レイカのエゴにより玄野は二人存在することになった。一人目の玄野は小島多恵、二人目の玄野は下平玲花と付き合うことに。

最初は闘うことに対しての不安を露にしながらも、考えて考えて立ち向かっていく様子がとても印象的。しかし後半は、小島多恵のために闘うようになってからは心理描写は少なくなったような気も。
加藤勝(サブ主人公)
玄野計の幼馴染玄野のことを「計ちゃん」と呼んでいる襟足の長いオールバックの髪型、身長190㎝ほどのイケメン。一見不良のようだが、正義感の強い心優しいリーダー。むしろ、かなりの天然。慈悲深さから周りから「偽善者」と呼ばれる事もしばしば。
両親は交通事故で死んでいるため叔母の家で弟と暮らしている叔母の家では嫌がらせを受けていた。そのためバイトもしている千手観音戦で玄野を守るため、相打ちになり死亡。死亡後も玄野の心の支えになり続けていたオニ星人ミッションで100点を獲得した鈴木に再生される。

とにかく見た目の厳つさとは裏腹に性格が天然で他人思いの加藤。
西丈一郎
玄野達より1年早くガンツの部屋に来たことから経験豊富。大人びて端正な顔立ちをした少年ではあるが、見た目によらず中学生。田中星人に負けて死ぬ間際に 「ママ」と発言したことからかなりのマザコン。ガンツの部屋に来て死を見る快感を覚える冷徹な性格な持ち主。それゆえ、猫を殺したり、万引きは当たり前。非難する人を「偽善者」呼ばわりする。

なんて自己中なやつなんだ、と最初思いましたが、最後の方は人間チームに協力して、性格も丸くなったように思えます。
岸本恵
全裸で転送されてきた巨乳の美少女・初期ヒロイン ガンツのミスで岸本は2人存在。そのため自分の家に帰れず、玄野の家に居候。加藤が好きで玄野の好意に 無視していたため家から追い出される。千手観音戦で加藤を庇い 上半身と下半身を切断され 「好き加藤君す・・・き」 と告白し事切れた。もう一人の岸本は玄野にナンパされ 加藤にも再会している 。
北条政信
私立高校に通う高校生 なかなか釣り合う人がいないと言われるほど端正な顔立ちで長身。過去には有名事務所にも所属し、実はホモで太った男性が好み。女には興味がなく彼女もいない。ストーカーがいて「サダコ」というあだ名を付けていた ストーカーから逃れるためにバイクに乗ったが後ろにサダコが乗り事故死。ガンツの部屋に転送される サダコの顔を見て少しサダコの事が気になり始めたが 千手観音の酸に溶かされ死ぬ間際に サダコにキスされ息を引き取る。
鈴村貞代
北条のストーカー 普段は髪で顔が見えないが実はかなりの美形。無口な性格で北条から「サダコ」と呼ばれていた 顔が見えた時、北条は彼女の事が気になり始めたが 千手観音により酸で溶かされ北条にキスして死亡した
桜丘聖
母性本能の強い巨乳の美女。実はキックボクサー であることから、優れた適応力・状況判断を持つ。死因はバイクの免許を取り運転中 スピードを出し過ぎてガードレールを突き破って転落死から。千手観音に挑み 一時は勝利を確信するも、千手観音のレーザーにより死亡。玄野に好意を持ち、玄野の初体験の相手でもある。死亡しなかったら、玄野とつきあっていたと思われる。
桜井
桜井はイジメに耐えかねて自殺しようとしており、掲示板に自殺予告をして死のうとするが死にきれずその後掲示板をみた坂田が家に来る。そしてそこで物を浮かしたり、破壊できる超能力を体験し脳を少しいじられて超能力を会得した。そして桜井は復讐を考える。
GANTZ(ガンツ)名シーン
NO1. 岡八郎がぬらりひょんと闘うシーン
岡八郎とは、歴代で100点を7回取っている、作中の最強キャラです。そんな最強キャラが最強ランクの星人であるぬらりひょんに戦いを挑みます。まず、岡八郎の武装具合がそもそもすごい。上記したように、100点を取ると、強力な武器をもらうことができ、岡八郎は7回分の武器を装着してます。中には作中最強のZガンまであります。

NO.2 桜井(チェリー)覚醒シーン
出典:アニメる
桜井とは超能力者で普段は温厚な性格。しかし、愛人でもあるトンコツを巨人に殺されてから、超能力者としての能力が開花。 巨人のビームに対して、 突然桜井の周りにバリア発生。さらには、巨人を超能力でバラバラにねじ曲げ粉砕させます。

作中でこの能力があれば無敵と言えるでしょう。最終的に能力の使い過ぎにより、バリアがはれなくなり、戦死します。
GANTZ(ガンツ)評価
良い評価
- エログロの激しさ、ゲーム的な謎舞台で化け物とのバトルなど先駆的なものがあった現在でもその手の作品を語る上では歴史的には外せないはず・背景、風景の上手さとリアル感。
- 絶望感の演出が上手い架空生物等も美しく描きこなす高い画力
- 作者の作品の特徴なのかもしれないが、とても描写が細かく、且つ精密。絵に説得力があり、引き込まれるものがある。色々描かれている割には、見辛さを感じない。キャラの心情はきちんと一瞬で伝わる。登場キャラクターの人格や回りとの関係が現実的で、前述の描写力もあって理解、共感しやすい。全体として退屈な場面も少なく、とても考えられて作られてる作品という印象を受けます。

悪い評価
- ストーリー自体はサスペンス、パニック系の典型でその場のノリ進行(これは他のこの系統にも言えることだが)・人物絵がまるでマネキン的な無機質に感じる。自分にとっては激しいエログロも実感が湧かず・人物が絵だけじゃなくキャラもそういう感じの無機質(小道具)で善人だろうが、悪人だろうが感情移入しにくい
- エログロ、ゲームルール、化け物とバトル、サバイバルパニックなどでこの手の漫画の先駆的存在ではあるのでしょうが、今読むと色々と粗さが目立ちます。特に緻密な背景絵に比べると人物絵が生きている感じに乏しいのが残念でした。強烈なエログロもまるで人形がという気持ちにしかなりませんでした。
- 恐怖下の人間の心理描写が下手すぎます。パニック漫画としては致命的。話に一貫性もなく、世界観を広げすぎて収拾がつかなくなっていました。
- ラスボスとの戦闘のあっさり感・後半の力のインフレ
- 内容暗すぎ。キチガイ多すぎ。救いなさすぎ。人にもよると思いますが、読んだら若干気分が滅入ります。それがこの作品の持ち味でもあるのかもしれませんが、読み終わってすっきりしないのはマイナスです。

内容が暗い、グロイ、心理描写をもっと書いてほしい、というのが定評価に多いですね。
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