今回は「化物語」のあらすじ・ネタバレをご紹介。「化物語」のネタバレを含んでおりますので、まだ観られていない方はご注意ください。
化物語概要
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化物語とは、西尾維新原作、新房昭之監督のアニメーションで、私立直江津高校三年生の阿良々木暦が、「怪異」と呼ばれる存在に関わった少女たちと出会い、事件を解決していくストーリーです。バカな掛け合いに満ちた楽しい話ということで、圧倒的に本編のストーリーよりも雑談のほうが多いという通常のアニメとは一味違った作品になります。
・構成、ヒロインについて
化物語は5話構成で、「ひたぎクラブ」「まよいマイマイ」「するがモンキー」「なでこスネイク」「つばさキャット」と、1話毎にヒロインが変わります。ヒロイン一人一人が個性的であり、魅力的な部分が違います。各話毎にオープニングが変わり、各話のヒロインが主題歌を担当しています。主人公の阿良々木暦との関わりはそれぞれ異なり、単純なハーレムでは無く、様々な関係を暦と築いていきます。それでは、それぞれの物語のあらすじや見どころをネタバレも含めてまとめていきましょう。
・「傷物語」について
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化物語の前日譚として、語っておくべき物語として、「傷物語」があります。「傷物語」は映画化されている阿良々木暦の三年生になる前の春休みの話で、大まかなストーリーとしては、そこで暦はキスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードという最強クラスの吸血鬼の命を助けるかわりに自身が吸血鬼となってしまいます。人間に戻る為に忍野メメという自称通りすがりのおっさんと同級生の友達、羽川翼の助けを受け、人間に戻る事ができましたが、キスショットに生きて欲しいと願い、吸血鬼の後遺症を残すかわりにキスショットを吸血鬼の成れの果てとして生かす選択をするという物語です。吸血鬼の成れの果てとなったキスショットはゴールデンウイークを経て、忍野忍と名を変え、化物語へと続いていきます。
・「ひたぎクラブ」について
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春休みを経て、傷の治りが早い程度の吸血鬼の後遺症を残す阿良々木暦は、三年生になり友達であり恩人でもある羽川翼と一緒のクラスになります。「委員長の中の委員長」羽川に任命され、副委員長となった暦でしたが、5月のある日、3年間一緒のクラスでろくに会話した事の無い病弱なクラスメイトの戦場ヶ原ひたぎが、階段の上から降ってきた所を受け止め、彼女には体重と呼べるものがほとんど無いという秘密を知るのでした。「重し蟹」という怪異が原因ということで、春休み同様、忍野メメの助力を受け、無事体重を取り戻したひたぎは、これからも仲良くして欲しいと暦に好意を寄せるのでした。
・戦場ヶ原ひたぎについて
毒舌ツンデレという強烈なキャラクター。成績は優秀で、中学時代は陸上部のエースで活発な性格だった彼女は、怪異によって体重を失くし、周りを拒絶するうちに性格が曲がってしまいます。貞操観念が強い様に見えて、暦に対して自分の家に招き、お風呂上がりにほぼ全裸で出てくるなど、感情に任せ、後先考えずに行動するタイプでもあります。暦を困らせる為に体を張り、毒舌を言う姿はとても生き生きしています。
・「まよいマイマイ」について
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母の日に妹とケンカして家を出た暦は、アテもなく自転車を走らせ、公園で休んでいると、戦場ヶ原ひたぎと偶然出会う。他愛もない話をしていると、公園の地図の前で迷子の小学生、八九寺真宵が困っている所を発見し、一緒に目的地まで連れていってあげようとすると、道に迷ってしまいます。何らかの怪異現象だと思い、忍野メメに助力を受けにひたぎは、メメの所ヘ向かいますが、実はひたぎには真宵は見えておらず、真宵自体が「迷い牛」という怪異で、幽霊である事が分かります。10年前、離婚し、別々になった母親を、母の日に訪ねる途中に事故にあい、怪異となり、家に帰りたくないという思いを抱く人間にしか見えず、一緒にいる人を迷わすということでした。裏ワザを使い、10年前には無かった新しい道のみを使い、母親のいたはずの家にたどり着き、解決に至ります。また、道中に暦はひたぎから告白を受け、それに応える形で、付き合う様になります。
・八九寺真宵について
ツインテールに大きなリュックサックがトレードマークの可愛い女の子。割と凶暴で、怒ると暦の手などを噛みます。母親の家にたどり着き成仏したかに思われましたが、浮遊霊となり、町を徘徊するようになり、度々登場し、暦と雑談するようになります。暦の名前をわざと間違えて呼び、暦から「わざとだろ」とツッコまれると「かみまみた」など返し、「わざとじゃない」との掛け合いをするのが定番になります。
・「するがモンキー」について
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神原駿河は私立直江津高校の2年生で、バスケ部のエースでキャプテン。全国大会出場の立役者で、校内のスーパースター的存在だが、左腕を怪我し、早期引退しています。事実は、「猿の手」と呼ばれるアイテムに願った結果、左腕が獣の腕となり、それを隠す為に包帯を巻き、怪我ということにしています。願ったのは、「戦場ヶ原ひたぎと一緒にいたい」という願いだが、思いに反して結果をもたらす効力がある「猿の手」は、暦を殺そうとします。忍野メメに助力を求めると、猿の手ではなく「レイニーデビル」という悪魔の怪異という話で、裏の願望を叶えるというものであると分かります。暦がレイニーデビルに負けなければ諦めざるをえなくなるということで、決闘しますが、そこに戦場ヶ原ひたぎが現れ、裏の願いが叶い、暦を殺す事ができても表の願いが叶わなくなってしまうという状況に陥り、ひたぎと和解し、解決に至ります。
・神原駿河について
徹底した褒め殺しキャラで、エロキャラでもある。百合で、ひたぎの事が好き。暦の事も尊敬する先輩として慕っています。ひたぎとは中学時代からの先輩、後輩の間柄で、ひたぎを追いかける形で直江津高校に進学しています。BL好きの腐女子で、露出癖もある変態ですが、後輩たちからは絶大な人気を誇るスーパースター的存在です。
・「なでこスネイク」について
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「蛇切縄」と呼ばれる蛇の怪異に取り憑かれた千石撫子は、阿良々木暦ヘ助けを求めます。中学生の色恋が発端で、撫子に振られた男の子を好きだった女の子が逆恨みして、呪いをかけ、それを解呪しようと独学で対処した撫子だったが、それが事態を悪化させ、呪いを具現化してしまいます。忍野メメに助力を求め、御札と儀式の方法を暦に教え、実行しますが、儀式の最中、異変が起こり、急に撫子が苦しみだします。原因は、振られた男の子も同じ呪いをかけていた為、蛇は2匹いたということで、暦は見えない蛇を撫子から無理やり引き剥がし、戦いますが、最後は蛇を呪い返しという形で追い払い、解決します。
・千石撫子について
暦の下の妹の同級生で、暦の事を「暦お兄ちゃん」と呼び、慕っています。極度の人見知りで、恥ずかしがり屋な性格をしていますが、暦に対しては、笑い上戸な所や、分かりにくいボケをかますなどの一面も持っています。
・「つばさキャット」について
文化祭の準備で忙しい時期、暦とひたぎが初デートで天体観測に行くなど、仲睦まじい関係を築いていく中、羽川翼に異変が起こります。ゴールデンウイークの事件の際、吸血鬼の成れの果て、忍野忍のエナジードレインによりストレスも怪異と一緒に吸収し、無くなったと思われていた「障り猫」が、また出てきているということで、暦は同じ対処をしようとメメと忍のいる学習塾跡ヘ向かいます。しかし、忍は家出して、どこかに出ていっていなくなってしまいます。障り猫化した羽川をメメに任せ、暦は周りの協力を仰ぎ、必死に捜索しますが、見つかりません。学習塾跡から逃げ出してきた猫(羽川)を連れて捜索を再開する中、今回の障り猫の原因は、暦にあると聞かされ、羽川が暦の事を好きだった事を知ります。ひたぎと別れ、羽川と付き合う事はできず、猫が言うべきでは無いと返す暦に猫は襲いかかります。暦が死ねば解決するという猫に対し、暦は忍に助けを求めます。暦の影に潜んでいた忍は、ゴールデンウイークの時と同じ様に、ストレスと怪異を一緒にエナジードレインで吸い取り、解決に至ります。後日、学習塾跡を訪れた暦らは忍野メメが町を去った事を知ります。そして、無事文化祭を迎えるのでした。
・羽川翼について
「委員長の中の委員長」と暦が言うほどの優等生。三つ編みメガネの隠れ巨乳で、制服姿で出歩く為、暦は私服を見たことがありません。進学校の私立直江津高校において、常にトップの順位をキープし続け、全国模試ですら1位を取る異才。「何でもは知らない。知ってることだけ」と言う彼女は、家庭に不和を抱えながら、常に善で居続ける事を自分に課している所があり、暦曰く「気持ち悪い」ほどの善性の持ち主です。
化物語名言
阿良々木 暦の名言
- 無理だったのかもしれない、無茶だったのかもしれない、でも無駄じゃなかった
八九寺 真宵の名言
- 忙しいなんて言葉は、時間の配分ができない人間の言い訳ですよ
- やればできるなんて聞こえのいい言葉に酔ってはいけませんよ。その言葉はやらない人だけです。
- 秘密を共有するという事は、否応なしに相手を巻き込むという事ですからね
貝木 泥舟の名言
- この世は奇跡でできている。概ね、どうでもいい奇跡で…
羽川 翼の名言
- 子供を叩いたら、叩かれたことを納得できるだけの理由を話してあげなくちゃダメ
化物語評価
それでは次に化物語の評価を見て行きましょう!
良い評価
- 原作でもアニメでも化物語の世界観に酔える。グラフィックの完成度がすごく高くて見てて飽きない。EDもいい。初デートで星を見に行った時はニヤニヤが止まりませんでした。
- この壮大なスケールのアニメは、当然だけれども観た人にしか分からない。このお話が何故こんなにアニメ化されたのかされてしまったのかその理由をしっかり観て楽しんで欲しいと思いますwww
- このアニメを機に、一気にいろんな作品を見た。それから、ランキングで上位にある作品を多く見たけど、やはり演出や不思議な雰囲気、会話の一つ一つ、自分にとっては未だにトップ。
- すべての項目において平均を上回ってくる、バランスが良くてそれでいて他作品にはない魅力を持ったアニメだと思います。アニメは動画なので、動きで視聴者を魅了したりすることもあると思います。しかし、この作品は「言葉」に重きを置いているような感じです。これまでになかった違った切り口から楽しませていただきました。しかし、主人公が嫌いではなかったのですが好みというわけではなかったので、主観が思い切り介入した評価になってしまい、少し辛い評価になりました。
悪い評価
- ギャグシーンのノリやツッコミなど、私は残念ながらそこが受け入れられない。クスっともこない。更にお色気シーンなどをアニメに求めていない私は、ギャグシーン含め、冷めた目で観ていた。綺麗な作画なので尚更
- ネットで知り合った方に勧められたので観ましたが魅力が分からない作品でした。このシリーズは話数多いですけど話を追う毎につまらなく感じましたね。撫子は好きだったのですがセカンドシーズンのヤンデレっぷりで引きました
・化物語見どころまとめ
ストーリーだけを見ると、怪異に関わる出来事を解決するだけの物語ですが、個性的で魅力的なキャラクターが繰り広げる雑談が化物語の醍醐味であり、見どころです。また、ただの雑談と思っていたらそこに伏線が紛れ込んでいたりと、2回3回と見ても新たな発見があるアニメでもあります。各話毎に変わるオープニングと主題歌もクオリティーが高くオススメです。続編もアニメ化していますので、続きが気になる場合でもアニメで見る事ができます。その他にも語り尽くせない魅力がこの物語には多くあります。ぜひ一度見てみてはどうでしょうか?
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