「今際の国のアリス」あらすじ・ネタバレ・評価・見どころまとめ

「今際の国のアリス」あらすじ・ネタバレ・評価・見どころまとめアニメ・漫画
「今際の国のアリス」あらすじ・ネタバレ・評価・見どころまとめ

今回は「今際の国のアリス」あらすじ・ネタバレ・評価をご紹介。今際の国のアリスのネタバレを含んでおりますので、まだ観られていない方はご注意ください。

今際の国のアリスの概要

今際の国のアリスの概要

今際の国のアリスは、麻生羽呂原作の漫画で、今際の国という荒廃した東京を舞台に「げぇむ」というデスゲームに参加しなければ死んでしまうという状況で、必死になって生き残り、今際の国の謎を解き明かしていくアリスという青年を描いたサスペンスホラー漫画です。

様々なげぇむがあり、全てのげぇむに死の危険がある中で、クリアするために時に争い、時に協力しあいながら、アリスの心境や状況も変わっていきます。途中で出会った本作ヒロインのウサギとの関係性の変化も見どころの1つ。

誰が生き残り、どういう結末を迎えるのか最後まで結末の読めない展開が続き、見どころも多くありますので、早速、ネタバレを含めあらすじを見ていきましょう!

今際の国のアリスの登場人物

有栖良平(ありす りょうへい)

本作品の主人公で高校3年生。裕福な家庭の生まれだが、出来の良い弟と比べられる家での生活に嫌気を差し、高校生なのに夜遊びや飲酒などをしている不良学生。、「今際の国」に入った後、カルベとチョータや滞在初日に知り合ったシブキも含めて彼らが自分のために死んでしまったことで、今際の国」の謎を解明するべく奔走。今際の国での「げぇむ」では窮地に陥った瞬間に冷静な分析能力を覚醒させて活躍する。

宇佐木柚葉(うさぎ ゆずは)

本作のヒロイン。クライマーの女子高生。「おにごっこ」の会場でアリスと出逢う。価値観の違いが許されない周囲の世界に失望しており、孤独を好んでいる。唯一敬愛していた同じクライマーである父・重憲が不祥事の濡れ衣を着せられ自殺し、彼を弔った後に「今際の国」へと誘われる。2話での「おにごっこ」では驚異的な身体能力で活躍する。どうも父親がロッククライマーなのでその影響らしい。

カルベ

アリスの小学校時代の同級生で現在はBARを経営している。見た目と言葉使いなどは非常にガラが悪いが一番の仲間想い。

勢川張太(せがわ ちょうた)

アリスの高校の同級生。いつもヘラヘラして気の弱いお調子者。ただ最後の最後に弱いなりの強さを見せ付ける。

紫吹小織(しぶき さおり)

シブキアリス達が今際の国で初めてあった滞在者。気丈に振舞っているが精神的に弱い面のある女性。最後の「げぇむ」でもその弱さのために助かりたい気持ちと、責任の重さに板ばさみになる。

今際の国のアリスの見所

数々のデスゲームであるげぇむの種類が豊富

げぇむは全てひらがな表記であり、4つのジャンルと13段階の難易度があるトランプのカードで表現されています。ゲームに勝つと「びざ」を入手でき、その「びざ」の数字分が日数となり、生き延びることが可能。それぞれジャンル毎にトランプの「スペード」、「ダイヤ」「ハート」「クラブ」の種類が異なり、概要は下記となります。

【スペード】体力が勝負の鍵になる
【クラブ】平均能力が勝負の鍵になる
【ダイヤ】知能が勝負の鍵になる
【ハート】心理が勝負の鍵になる

伏線や謎が多い

本作品の最大の謎といえば「ジョーカー」の存在ではないでしょうか。今際の国を支配する「ジョーカー」は姿を見せることなく今際の国に迷い込んだ人間たちに一方的に「げぇむ」を強要します。

ただ、18巻で突如アリスの前に現れ、「私が神様に見えるか、悪魔に見えるか?」という質問をアリスに投げかけます。それに対してアリスは「いや、あんたはただの中間管理職だろ?」と返します。どういう意味でゲーム支配者であり理不尽なゲームを強要する「ジョーカー」に対してそのような返答をしたのか、考察が求められます。

今際の国のアリスのあらすじ・ネタバレ

出典:アマゾン

・最初のげぇむ

高校3年生の有栖良平(アリス)は、勉強もスポーツもぱっとしない落ちこぼれの少年で、裕福な家庭の生まれだが、教育者である父親からは出来のいい弟と比べられていて、家庭に居場所がなく息苦しく感じていました。仲の良い不良少年のカルベとチョータは、そんなアリスに居場所を与えてくれる存在で、信頼していました。

ある日、突然花火のような光を見た後、気が付いたら東京は荒廃し、誰も居なくなっていました。夢かとはしゃぐ3人でしたが、お祭り会場を見つけ、入っていくとシブキという女性がいて、げぇむが始まります。

難易度は♣(クラブ)の3で、「おみくじ」を引いてクイズに答え、全員おみくじを引けばクリアとなります。間違えるとその誤差の分だけ火矢が回答者を狙うという事でしたが、アリスがヒントに気が付き、なんとか火矢から逃れる方法を見つけ、チョータが足に怪我をしたものの死者なくクリアします。

・今際の国のルール

げぇむをクリアすると、ビザと景品が与えられます。ビザとは今際の国に滞在できる日数を増やすもので、ゼロになるとレーザーに焼かれ死亡します。

げぇむの難易度でビザの日数は決まり、数字の数だけ日数は増えますが、難易度も上がります。げぇむの種類は、トランプと連動していて、♣(クラブ)バランス型、♠(スペード)肉体型、♥(ハート)心理型、◆(ダイヤ)知能型に分類され、常に死の危険があるものばかりとなっています。

・仲間との別れ

出典:バズマン。

怪我をしたチョータと付き添うシブキは、びざはまだ3日ある為、待機しますが、アリスとカルベはげぇむに参加します。次のげぇむは♠の5、「おにごっこ」で、マンション1棟で行われたげぇむは、鬼から逃げながら鍵の掛かっていない部屋にある「じんち」に「たっち」出来ればクリアとなります。

しかし、鬼はマシンガンを乱射し、次々と参加者はやられてしまいます。カルベの活躍で陣地を見つけたアリスでしたが、じんちは2つあり、たっちするためには二人必要と分かります。カルベや謎の男チシヤなどが近づけない中、ウサギという少女がじんちに駆けつけて、げぇむくりあとなります。

鬼は爆発して死んでしまい、鬼も参加者であった事が分かります。終了後ウサギを誘うが、情がうつると生き残れないと断られます。その後、合流したアリスらだったが、生きる実感を得たアリスと諦めかけのチョータやシブキ、みんなで生き残る道を探すカルベなど、思惑がすれ違いを起こしていました。

そんな中、♥の7、「かくれんぼ」のげぇむに参加した4人は絶望します。「おおかみ」が1人で、「ひつじ」が3人、「おおかみ」が「ひつじ」を見つけたら見つけられた「ひつじ」と「おおかみ」が交代します。至ってシンプルな「かくれんぼ」ですが、クリアとなるのは制限時間10分を過ぎた時点での「おおかみ」ただ一人であり、「ひつじ」は装着した首輪が爆発して「げぇむおおばぁ」となります。

最初こそ殺し合いに発展しかけますが、アリスが「おおかみ」となり、「げぇむを降りる」という宣言を聞いた3人はアリスを生かすという選択をし、結果アリスが生き残ります。

・ビーチという名の楽園

1人になったアリスは生きる希望を無くしますが、ウサギに助けられ、ウサギと行動することになります。そしてアリスはカルベの最後の言葉を元にビーチを探し始めます。ビーチと聞いても誰も知らないというが、人々を見ているうちに共通点に気付きます。

ビーチを見つけたアリスはNo.1でボスである男性ボーシヤからビーチについて話を聞きます。ルールさえ守れば元の世界と変わらない生活が送れ、この街の真実を教えてもらえるといい、二人はビーチに入り話を聞きます。

トランプを全種類集めれば出国できるが、トランプはビーチで管理し、一人だけが出国できるということです。No.1のボーシヤ率いる派閥とNo.2のアグニ率いる派閥があると聞き、そんなNo.2派閥に気に入られたウサギを庇い、目をつけられたアリスだが、機転を利かしその場を納めることに成功します。

「おにごっこ」の時の謎の男、チシヤはクイナは組んでおり、アリスにも組まないか?と声をかけてきます。アリスはウサギを出国させるために、手を組むことにします。そんな中、No.1とNo.3が殺されるという事態がおき、No.1が変わる事になります。その機会を利用し、金庫の暗証番号を知ったチシヤは、アリスに金庫を開けるようにお願いします。しかし、それはチシヤの罠でアリスは捕まってしまいます。アリスのビザが明日で切れることを知り、アリスを拘束し、いつ死ぬか分からない恐怖を与えられる事になるのでした。アリスを心配したウサギは単身アリスを探しにいくのだが、彼らに見つかってしまいます。

・まじょがり

そんな中、ビーチがげぇむの会場となり、事態は思わぬ方向へ動きます。げぇむは「まじょがり」で、難易度は♥の10、制限時間120分以内にビーチのメンバーの少女を殺した犯人=「まじょ」を野外ステージの「ごうか」で燃やす事が出来ればクリアとなります。全員殺していけばいずれクリアになると殺し合いを始める現No.1のアグニ派閥と冷静にクリア方法を考える前No.1ボーシヤ派閥のメンバーたちですが、混乱は加速し犠牲者は増える一方でした。

混乱に乗じてウサギはアリスを助ける事に成功し、アリスはまじょを探す為に状況を整理します。そして、まじょは殺された少女本人であると突き止め、なんとかクリアする事になります。その中で、でぃいらぁの存在も明らかになります。

・ねくすとすてぇじ

「まじょがり」をクリアした事で、数字のげぇむを全てクリアした事になりました。そして、ねくすとすてぇじが始まり、J、Q、Kの絵柄、全12種類のげぇむが始まります。♠のKは街の何処にいても狙撃してくる為、常にげぇむに参加している状態になります。アリスたちは今際の国の謎を少しでも解明しようと、口の軽そうな♣のKの元へ向かいます。

げぇむの内容は、「すうとり」で、メンバーは5人必要ということですが、アリスたちは4人しかおらずげぇむが始められません。そこにビーチで武闘派だった残虐な男、ニラギが現れ、一緒にげぇむをする事になります。「すうとり」のルールは制限時間2時間で、各チームに10000点与えられ、それを5人に分配させて戦い、最終的に点数が多いほうが勝ちというげぇむです。ばとるは触るだけで行われ、勝った方に500点移動します。またじんちが存在し、味方じんちに触っていると無敵状態でばとるすると10000点奪えます。また敵じんちに触れると+10000点となります。持ち点がゼロになったらげぇむおおばぁとなります。また、点数が増える等のあいてむもあります。

序盤はアリスたちが優勢ですが、敵チームの捨て身の戦法で、1人死ぬかわりに3人でじんちを奪い、形勢は一気に逆転します。点差が圧倒的に開いた為、敵じんちを狙うアリスたちはどうにか敵じんちを奪い、点差を縮める事に成功します。

しかし、残り3000点差で、あいてむにより500点差まで詰め寄りますが、あと1回のばとるが難関でした。持ち点の少ないアリスは、♣のKに最後の握手を求め、負けるはずのない♣のKはそれに応えますが、アリスは切り落とした仲間の腕を持っていた為、勝利しなんとかクリアとなりました。しかし、腕を切り落とした仲間のタッタは死亡し、責任を感じたアリスはもうげぇむはせず、残りのびざが無くなるまで穏やかにウサギと過ごす事を決めたのでした。

・アリスの葛藤と続くげぇむ

生きる意味を見つけられず、げぇむに参加する事を止めたアリスは、びざが切れたら死のうと考えます。それまで、ゆっくり生きようと、そんなアリスに付きそうウサギでした。ゆったりとした毎日が続きます。アリスとウサギが体の関係も持ったりもします。そんな幸せな毎日を過ごしている2人だが、本当にコレで良いのか、今を一生懸命に生きなくていいのか、葛藤し始めます。

そんなアリスたちをよそにげぇむはどんどん進んでいきます。♥のJのげぇむ「どくぼう」は、自分に見えない首の後ろのトランプの絵柄を間違えずに制限時間内に言っていくだけですが、信頼できる人がいなければ、♥のJが誰か分からない以上危険です。♥のJを含む参加者20人のうちクリアして残ったのは二人だけでした。

次に♠のKのげぇむ、「さばいばる」何処にいても常に狙撃してくる為、強制的に全員参加している状態となっています。常に♠のKの上に飛行船がいる為、場所は特定できますが、近付く事すら容易ではありません。そんな♠のKに元ビーチNo.1の武闘派アグニが挑みます。ドードーやヘイヤといった仲間も後から駆けつけて、アグニは重症を負いますがなんとかクリアする事ができました。そして、他のげぇむもどんどんクリアされ、残り1つというアナウンスが流れ、びざの残りが1日しかないドードーは最後のげぇむ会場に向かいます。

・◆のげぇむ

知能派のチシヤは、小手調べに◆のJのげぇむに挑みました。げぇむは「まぁじゃん」で、関西のローカルルールを使用しているが、普通の麻雀で、1位以外はげぇむおおばあですが、チシヤは難なくクリアし、物足りないチシヤは、◆のK、ビーチの元幹部のクズリューのげぇむに挑みます。「びじんとうひょう」というげぇむで、5人で0から100までの好きな数字を選び、平均値の0.8倍に近い人以外が−1点となり、−10点になった人からげぇむおおばあという事です。

途中脱落者が出る度に新しいルールも加わりながら、◆のKとチシヤの一騎打ちとなり、クズリューがチシヤを生かす形で、最終的にはチシヤの勝利となります。その後、チシヤは偶然アリスと遭遇し、そこに現れたニラギとなぜか、えきしびじょんげぇむ「ばとるろわいやる」と言いだし、殺し合いをする羽目になります。結果、ニラギとチシヤは重症を負い、アリスは全てクリアすれば帰れるかも知れないと考えを新たにし、ウサギとあと1人のアナウンスを聞き、最後のげぇむへと向かうのでした。

・らすとげぇむ

最後ののげぇむは、♥のK「くろっけい」ウサギと2人で挑みますが、ウサギは怪我をしているので、「くろっけい」はスポーツの為、見学し、実質一騎打ちとなります。ルールは3セット最後までプレーし終えればクリアとなる簡単なげぇむでした。何かあると身構えるアリスでしたが、何かと挑発してくる♥のKの真意を考え、アリスに途中で殺させて、げぇむを最後までさせないように仕向けていると考えます。

しかしそれは間違いで、休憩中に薬を盛られ、生存本能を抑える薬で生きる気力を失くし、意識も朦朧としますが、ウサギの体を張った説得で復活し、最後までやり遂げる事に成功します。全てのげぇむをクリアして生き残ったぷれいやぁは全員選択を迫られる事になります。

「今際の国」の国民となって次回の「げぇむ」に参加することができる「永住権」を取得するか放棄するかという選択を、ほとんどの人は放棄するのでした。放棄した人間は今際の国の記憶を忘れ、現実世界に戻る事ができましたが、今際の国で負った怪我は残ったままでした。現実では、今際の国にいた全ての人は、隕石の落下による被害者で、今際の国で死んだ人は現実世界でも全員死亡していました。おぼろげに感覚として覚えている事もあるのか、病院で出会ったアリスとウサギは現実でも付き合う様になったということです。

「今際の国のアリス」の評価

今際の国のアリスの評価

良い評価

  • キャラ一人一人にとても良いストーリーがあり感動させられる、考えさせられるとても良い作品
  • 主人公アリスが最初に参加したゲームで、明らかにおかしいピンチから逆に助かる方法を導きだす展開が良かった。都合主義はあるが、なるほどと思わせる攻略法があり、粗<興味だった。
  • 主人公アリスが一貫して地頭良いくらいの脆い等身人間(ただそのせいで後述の番外編が多くなりすぎることに繋がった感じ)。ヒロインのウサギがかわいいしつこくなり過ぎている感もあったがキャラの個性、心理描写はデスゲーム系では深い方だと思う。

ストーリー・キャラ設定ともに評価が高い印象です。

悪い評価

  • ダイヤのゲームが純粋な知能戦ではなく結局心理戦混じりになっているような気がする所細かいところだけど、今のとこそれくらいかなと思います。
  • 後半に入ってからの進みが少し遅い。ひとつのげぇむを何巻にもわたって描くのは、確かにわかりやすいが、もう少し早くてもいい

展開の遅さを指摘している方が多い印象でした。

・「今際の国のアリス」の見どころまとめ

悲惨なげぇむの数々をどう乗り越えていくのか、誰が死んでしまうのか、目が離せない展開が続きます。そんな中、構築していく仲間との絆が見どころです。生きる事について考えさせられる漫画でもあります。結末については賛否両論ありますが、非現実的な出来事を矛盾なくまとめた良い結末だったと思います。

非常に濃い内容となっていますので、読み出すと止まらなくなるハラハラドキドキの作品。是非一度見てみてはいかがでしょうか。

 

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