アニメ化されたジョジョの奇妙な冒険のあらすじ・ネタバレ・評価をご紹介。ジョジョの奇妙な冒険のネタバレを含んでおりますので、まだ観られていない方はご注意ください
ジョジョの奇妙な冒険とは?
『ジョジョの奇妙な冒険』は、荒木飛呂彦による日本の漫画作品。略称は「ジョジョ」。おおまかなあらすじとしては、ジョースター一族と、邪悪な吸血鬼と化したディオやその後継者たちが、1世紀以上に亘って繰り広げる戦いを描く大河群像劇。ジョジョならではの特徴としては、独特な画風と、効果音が文字で出ている点で しょうか。後者でいうと、「ドドドドド」「ズキュゥゥゥゥゥン!!」「バァァァァァンッ!!」 等というのが、文字で出ています。
とはいえ、こんなにも人気を集めているのは、一重に面白いから。アニメ化されたので、アニメの見どころをご紹介いたします。
ジョジョの奇妙な冒険がアニメ化
原作でも大人気の「ジョジョの奇妙な冒険」ですが、筆者も大ファンです。アニメも評判のため第5部までアニメ化がされています。(5部は放映中)
熱狂的なファンに支持され続けているジョジョの奇妙な冒険ですが、1987年から少年週刊ジャンプにて連載開始されています。筆者と同い年の今年で32年、調べて驚きました
アニメの放映スタートは2012年から。連載開始から22年の歳月が経ち、ようやくアニメ化がされました。最近の漫画原作のアニメ作品は数年と待たずアニメ化されるコンテンツが多いですが、ジョジョはかなりの歳月を要しました。筆者も最初は懐疑的で、ジョジョのアニメ化には正直期待していませんでした。
ファンを自称している身としてはやはり気になり、実際にNetflixで一気見しましたが、オープニングから衝撃を受けました。一昔前のどこか懐かしい、そして少年漫画の原作らしい前面に押し出されて、名シーンがちりばめられていました。そのまま引き込まれるように本編のテンポも良好でとても時代を感じる作風ではありませんでした。
現在放映中のジョジョの奇妙な冒険第5部
第1部から第4部までアニメでは完結済みですが、今回は筆者が一番好きで、現在放映中の第5部にフォーカスを当ててみようと思います。
主人公の青年、ジョルノ・ジョヴァーナは悲惨な幼少期を過ごし、人としての心が捻じ曲がりかけていました。しかし、ある日一人のマフィアが人として接してくれたことにより人を信じるということを学んだことによりイタリアンマフィアのギャングスターを夢見ることになります。
その出生はジョースター家の宿敵、第1部と第3部の敵であるディオ(DIO)の遺児であり、首筋にジョースター家の血統を示す星形の痣があります。恐らく第3部より以前に出生したものと思われますがその描写がないので詳しくは不明です。
ジョルノ・ジョヴァーナがギャングスターへ成り立つ上で欠かせないのがブチャラティチーム。そして、ジョルノやブチャラティチームの声優がとても豪華です。アニメをよく見る方やゲームをプレイする方であればどこかで聞き覚えのある声ばかりですし、全員主役級の配役といっても過言ではありません。更にジョジョの敵役と言えばクセしかないかなり印象深いキャラクターが揃っていますが、違和感を感じないのは声優さんの演技力の他なりません。
スタンド能力は必見!
ジョジョの奇妙な冒険を語る上で欠かせないのがスタンド能力ですね。初めてスタンド能力がジョジョで出てきたのは第3部からで、戦闘に採用されました。常人には見えない人型の形状をした力で、スタンドバイミー(傍にいる)からスタンドと呼ばれるようになりました。第3部主人公の空条承太郎が使うスタープラチナやDIOが使うザ・ワールドのオラオラ無駄無駄ラッシュはジョジョを読んでない人でも知っているのではないでしょうか。
ジョジョの最大の魅力であるスタンドバトル。正直、原作を読むだけではキャラクターのセリフや解説など文章だけだと何が起こっているかわからない時もあるんですよね。第3部は単純に力や速さ、炎など超常現象が主に採用されましたが、第5部まで続くとジョルノが使用するゴールドエクスペリエンスの能力「命を与える能力」やブチャラティが使用するスティッキーフィンガーの「ジッパーによって異空間移動が可能」などスタンド能力も複雑化が顕著になっていきます。更に新手のスタンド使いが現れた時の攻撃が往々にして何が起こっているのかわからない攻撃を受けるのでバトル開始時は漫画で読んでいてもまさにスタンド攻撃を受けているということしかわからないことがありました。
アニメだとスタンド能力が非常にわかりやすく描写されており、攻撃を受けていることがわかります。そして声優さんの迫真の演技により鮮明に描かれているので原作での弱点であったスタンドバトルがわかりづらいという点ではアニメは非常に見やすくなっています。
第5部のボスであるディアボロが使用するキングクリムゾンのスタンド能力「時を消し飛ばす能力」も原作では少しわかりづらいのですが、アニメを見てなるほどと感心しました。はっきり言って無敵なんですよね。その無敵のように思える能力を目の当たりにした絶望感もアニメならでは。
ボスであるDIO、吉良吉影、ディアボロのスタンド
第3部、第4部、第5部とスタンドバトルが中心の作品ですが、ボスであるDIO、吉良吉影、ディアボロのスタンドはやはり驚異的で、共通するのが「時を操る能力」です。これにはどんなスピードやパワー、物質を治したり生命を宿らせる能力だけではどうしても勝てませんが、怒りや機転であったり、スタンド能力と同時に登場した「矢」のランダム効果により起死回生の大逆転が待っています。そしてオープニングもボスキャラのスタンドが時を司る能力が判明次第凝ったモノに差し替えられるのでこちらも必見です。Netflixで見ていると「イントロをスキップ」ボタンがあるのですが、ジョジョに関してはスキップをしてしまうといつから変更オープニングになってしまったかわからなくなるので必ず毎回オープニングは見るようにしています。
ブチャラティチームの過去が鮮明に描写
また、原作では文章のみで描写が無く、詳しく触れられなかったブチャラティチームの過去が鮮明に描写されているのも見どころの一つです。人望と頭脳が冴えるリーダー、ブチャラティ。チームの参謀役であり、大学へ飛び級で進学しているフーゴ、偵察が主な役割で小学校に行っていないことを気にしてフーゴに勉強を習っているナランチャ。情報収集とサポート役であり元警官のアバッキオ。狙撃役でムードメーカーのミスタ。そして新入りながら頭脳と治癒役のジョルノ。
ブチャラティがボスであるディアボロへの裏切りを決めた理由が麻薬でした。麻薬の取引現場をブチャラティの父が目撃したことにより重傷を負わされ、口封じのために殺されかけたところをブチャラティが全員返り討ちにしました。それ以降、ギャングへの道を歩くブチャラティでしたが、麻薬への嫌悪を抱きながらも自らの正義であったはずの組織が麻薬を売り捌く事実の矛盾を抱えながら生きていました。
しかし、ジョルノとの出会いにより自らの正義をもう一度見つけなおすことができた彼は生き返ったと表現しています。もちろんブチャラティだけではなく、ブチャラティチーム全員の過去をこれでもかというぐらい鮮明に描かれているので、彼らに対する愛着が沸いてきます。すると自然と感情移入してしまいます。
キャラが変わることは
ジョジョの原作でもよく見られる、「最初の登場シーンから後半になるにつれてキャラが変わる」というのも原作同様違和感はほとんどありません。例えばジョルノが少し憎たらしい学生だったり、ブチャラティが汗を舐めて汗の味で嘘をついているかわかるという謎の特技だったり、かなりインパクトのある登場の仕方をします。
しかし、後半は敵スタンド使いのほうがキャラが濃いのでブチャラティチーム側が良識的に見えてしまうのですが、それでも何の違和感もありません。敵スタンド使いの大半は猟奇的な殺人者だったり、ディアボロに関しては二重人格なのでボスの正体も分かっていない彼らが理解に苦しんでいるのも非常にリアルに描かれています。ディアボロのもう一つの人格であるヴィネガー・ドッピオとディアボロの意思疎通の方法もありとあらゆるものを電話として使用するのですが、原作よりも分かりやすくどれだけ奇怪な行動を行っているのかがよくわかります。
ジョジョの奇妙な冒険の評価
ジョジョの奇妙な冒険の評価をご紹介いたしましょう。
良い評価
- アニメの出来が格段に良い場合は、原作を知っていても見続けます。本作はそれですね。もうめちゃくちゃ面白い!書き文字の演出、名台詞・名シーンの数々など、原作の魅力を存分に引き出しています。とても素晴らしい良アニメ化です。これだけ原作をリスペクトして再現しようと努めるアニメ化はそう無い気がする。大いに楽しませていただきました。
- ストーリーに突っ込みの連発。そうか、これは奇妙な物語というより、奇妙なアニメなんだと一人納得。
悪い評価
- 私の印象では、頭から尻尾まで、中二病の塊って感じです。すべて結論ありきで、結果、後付け理論を、大声で偉そうな口調で叫んでいる…解説なしで視聴者がそれを見抜けるだけの情報開示はありません。詰まる所が、作者の自己満足(中二病に浸りきった)構成なのでは?確かにアニメっぽいですけど…
- マンガを読まない人間なので、そんなに面白いのかと思ってちょうそやってたアニメを見てみた。が、自分には少々肌が合わなかったようだ。いわゆるジョジョネタがわからないとオタクたちとの話が合わないので、そのために見ていたが・・・そんな目的で見る意味はないので、続編は一切見てない。
ジョジョの奇妙な冒険の感想
筆者の周りでも「漫画も読むしアニメも見るけどジョジョは絵が苦手で・・・」という人はいますが、まずは一回視聴することを勧めています。特に5部は筆者が一番好きで思い入れのある作品だからです。もちろん合わないという人もいますが、中には5部が好きになり、結局全シリーズ見てしまったというツワモノもいます。もちろん5部だけではなく、3部が好きな人には3部の名シーンだけでも!というおススメもしています。
もし少しでも興味があって視聴していないのであれば少しだけ見てみるとあっという間に引き込まれる魅力があるので是非ご視聴してみてください。
コメント